父親の口癖
お前はお姉ちゃんなんだから!大きいんだから!
これが父親の口癖だった。
父親は昭和20年代生まれで、4人兄弟の長男。
きっと本人がそのまた親に言われて育ったのだろう。
日本は儒教の名残りが強い。
終身雇用制が終わって、今はとっくに能力主義の時代だけど、タテ型社会が根強く残っている。
わたしは常に長女のプレッシャーをかけられながら育った。
弟が寝坊すると親が優しく起こしているのに、どうして自分を起こしてくれなかったか尋ねると、お前はお姉ちゃんなんだから!大きいんだから!と怒鳴られる。
かなり理不尽だ。
わたしが弟と同じ年でも起こしてもらえなかった。
寝坊して、学校に遅刻して、それでもお前が悪いと言われておしまい。
次はもっと早起きしようねなど、励ましの言葉もない。
しばらく、子ども時代を封印して生きてきたけれど、この記事を読んんで非常に共感した。
著者は長女。
姉妹で比較をされながら育った鬱憤を綴っている。
一郎次郎、三郎四郎と、兄弟で順番をつけるのは良くない。
上はプレッシャーに苦しむし、下は屈折するから。
徳川葵三代っていう大河ドラマでも同じ問題を扱っていた。
徳川家康が孫の家光と忠長を呼んで、おまんじゅうを食べさせるんだけど、2人同時に手を出したら激怒したのだ。
誰がお前に食べていいと言った!ってね。
すごい形相で怒り狂ってた。
家督を継ぐのは徳川家光なのだから、忠長は刀持ちでもやってろと言いたかった様子。
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次男、次女の運命
徳川忠長は少しずつ心が屈折して、野鳥を何十羽も集めて叩き切ったり、奇声を上げたりしたそうな。
最終的には自刃。
兄弟争いで自殺に追い込まれたのだ。
徳川葵三代は江戸時代の話だけど、昭和に入っても、日本には似たような風習が続いた。
戦時中には次男坊に特攻隊員の招集が来たという。
長男は世継ぎだから、死んでは困るってこと。
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次男が窃盗犯になった
わたしには弟が2人いる。
父親が他界後、1人目の弟が家をもらったのに対して、2人目の弟には何もなかった。
2人目は生まれたときから、長男の刀持ちだった。
名前を見ただけで次男と分かってしまう。
徳川秀永じゃないけど、わたしの弟も、少しずつ心が壊れていた。
弟に逮捕状が来て、身内がはじめて気づいた。
事件は数か月前に発覚。
店の防犯カメラがしっかり弟を映していた。
複数の窃盗犯。
きっと、自分をおざなりに扱ってきた身内に復讐をしたかったのだろう。
もしくは注目を浴びたかったのかも知れない。
現在、2人目の弟は東京拘置所にいる。
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