WEBライターと英語翻訳で月20万円稼ぐニート主婦K

目標は在宅ワークで年間100万円貯金すること。読書と将棋が好き。

戦後、元米兵が願いを込めて製作した幸せを呼ぶピンクの鏡台

東京大空襲の焼け野原で米兵が作った鏡台

 

 

わたしは鏡台を持っていない。

化粧なら置き鏡で済ませちゃう。

ヘアースタイルをセットする時は洗面所の鏡。

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ニート主婦でも鏡台を買うお金くらいは持ってるけどね。

過去に非売品の鏡台を使っていたことがあって。

あれほど素晴らしい作品は二度と入手できない。

 

東京大空襲の焼け野原で米兵が作った鏡台なんだ。

日本人の奥さんへ贈ったもの。

今はもう2人とも天国へ旅立ったかな。

 

 

19才、東京の下宿先で鏡台を受け継ぐ

 

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鏡台と出会ったのは19才。

東京都文京区の下宿先で一人暮らしを始めた頃だった。

古めかしい一軒家を数人で共有していたの。

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映画『舟を編む』に登場した早雲荘そっくりだったよ。

東大近くに実在するロケ地ね。

わたしの下宿先は約10年前に取り壊されたけど、文京区ってわりと老朽化した建物が残っている地域なんだ。

 

 

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下宿先の見学日は驚きの連続だった。

薄暗い玄関に裸電球が吊るしてあってね。

昭和初期にタイムスリップしたみたいだったよ。

 

玄関の向こうは急な階段。

ミシミシ音を立てながら二階へ上がると、いちばん奥の部屋から、スキンヘッドのお爺さんがこちらを見ていたの。

会釈をしたら、❝Hi❞と返されてぎょっとした。

 

このお爺さんが鏡台の製作者なんだ。

戦後、日本人女性と結婚して、東京都文京区で暮らし続けたの。

元米兵なのに、日本人みたいな雰囲気をしていた。

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太平洋戦争中にハワイで負傷したお爺さん

 

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下宿先のお爺さんは70代後半だった。

太平洋戦争中にハワイで負傷したらしい。

上半身に縫った傷跡が残っていたよ。

 

戦後、進駐軍として東京へやって来たんだって。

そしてお婆さんと出会って結婚した。

最初のうちは人間不信だったけど、負傷した日本兵を見ているうちに、お互い様だと考えるようになったみたい。

 

よく銭湯の帰り道、上半身裸にステテコ姿で歩いていた。

次世代に傷跡を見せて、戦争の惨劇を伝えたかったんじゃないかな。

負傷兵ほど平和を願っている人達はいないと思う。

 

 

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お爺さんは日用大工が得意だったの。

それで、お婆さんのために、ベニヤ板で鏡台を作ってあげることにしたのね。

ピンク色のペンキを塗ったシンプルな鏡台よ。

 

物資不足の時代には珍しかったんじゃないかな。

お婆さんは若いうちに何度か鏡台を使ったけれど、その後、何十年も物置で眠らせることになったんだって。

高度経済成長期に突入して、もっと良い鏡台を買えるようになったし、年齢的にピンクの鏡台が似合わなくなったから。

 

姫系のはしりみたいなデザインだったもので。

少女から大人へ成長するくらいの年頃にしか似合わない。

あいにく、ご夫婦は子宝に恵まれず、ひょんなことから下宿先に引っ越してきたわたしが鏡台を受け継ぐことになったの。

 

中古品だけど状態は良かったよ。

お爺さんがペンキを塗り直してくれたし。

しかも、鏡台は市販品と違っていた。

 

 

幸せなオーラを放つ鏡台

 

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鏡台を部屋に置くと、幸せなオーラを放出したの。

ピンクの色彩的な効果かも知れない。

でも、やはり製作者の願いが込められているから。

 

19才のわたしには最高の贈り物だった。

ずっと心細かったもので。

一人暮らしを始めたせいもあるけど、それ以上に、ホルモンバランスの変化が大きかった。

 

 

21才で産みの母親と再会

 

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鏡台は成長していくわたしを知っていた。

21才で産みの母親と再会した日も。

小さい頃に両親が離婚したんだ。

 

別れる時、娘がはたちを過ぎたら会わせると約束したみたい。

鏡台の前で身支度をしたことを覚えている。

東北新幹線に乗って、仙台まで会いに行ったんだけど、あまりに悲しみが深かったのか涙もこぼれなかった。

 

この人が産みの母親かあ。

ピンと来ないなあと思ったよ。

ずっとギクシャクした会話が続いていた。

 

東京の生活について聞かれたので、ありのままを話したら、引っ越し代を出してもらえることになったの。

風呂なしアパートでは大変だと思われたんじゃない?

それで、文京区から練馬区へ転居することになったんだ。

 

 

安っぽい鏡台事件

 

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鏡台は引越先に搬送してもらった。

そこへ産みの母親が遊びに来たの。

本当は呼びたくなかったけどね。

 

引越代を出してもらったので。

産みの母親は部屋じゅうを舐めるように見回していた。

他に女性を作られて離婚になった女性特有。

 

そして、鏡台を見るなり安っぽいとバカにされたんだ。

頭に来たけど、なるべく冷静に、鏡台を入手するまでの経緯を伝えたの。

お金で買えない大切な物だと説明した。

 

理解してもらえなかったけど。

産みの母親はすっかり荒んでいた。

鏡台をプレゼントしたのは若い男性ではないかと疑り続けていたよ。

 

人の幸せが妬ましくてしょうがない様子だった。

お爺さんがくれたものだと散々言ったけどね。

今度は鏡台が似合う年頃だったわたしが腹立たしくなったみたいで、呪うように安っぽいと呟いていて怖かった。

 

23才で鏡台とお別れ

 

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23才で鏡台を手放す時が来た。

留学資金が溜まったので渡米することにしたの。

粗大ごみにする気もしなくて、マンション前に置いていたら、若い女性が一人で運び始めたんだ。

 

近所で一人暮らしをしていると言ってた。

20才くらいの女性。

上京したばかりの自分みたいだったよ。

 

半分、運ぶのを手伝いながら会話をした。

相手は少女から大人へ成長する時期。

やはり心細いのかなと思った。

 

鏡台が必要なくなったら、粗大ごみに出すのではなく、違う誰かに渡して欲しいとお願いしてみたの。

女性はそうすると約束してくれた。

もし、渡す相手が見つからなかったとしても、粗大ごみで回収される前に拾われるんじゃないかな。

 

鏡台には幸せなオーラがまとっていたから。

 

 

幸せな持ち物を大切に

 

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手づくりの物には製作者の念が籠っている。

結婚式で花嫁のブーケトスを受け取ると、次に結婚できるっていうジンクスがあるじゃない?

幸せを呼ぶアイテムは大切にしたいところ。

 

逆もまた注意。

大英帝国博物館に展示されている呪いのアメジストが有名ね。

所有した人物が次々と不幸に。

 

鏡も宝石と同じく、神秘的なアイテムなのよ。

『白雪姫』で、お后様の鏡は呪いが込められている。

ラーの鏡は犬をお姫様に戻す。

 

神棚の鏡は天照大神を崇めるために使う。

ヴェルサイユ宮殿の「鏡の間」はどうだろう。

第一次世界大戦後、ヴェルサイユ条約を締結した場所。

 

ロマンチックな鏡じゃないと思うけど。

真実を映す役割は果たしたかな。

 

 

幸せを呼ぶアイテムの特徴

 

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幸せを呼ぶアイテムが無数に販売されている。

たくさん買えば幸福になれるわけじゃない。

高級品=幸せでもない。

 

重要なのは製作者の願いが込められているか。

贈り物をくれた相手が幸せを願ってくれているか。

 

 

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